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特別企画

sunnypanda雪中お散歩をしてみる(^o^)


 
ジムニー 「お散歩の達人」山口屋さまと雪中トレッキングに同行させていただく機会に恵まれました。
山口屋さまの「お散歩」といえば、その語感とは裏腹に凡人には真似の出来ない高度な内容で、今回のはほんの軽い散策と言うべきものですが、sunnypandaにとっては新鮮で、しかも充実したとても楽しい体験となりました。
スノーシュー

スノーシューで出かけるのは初めてということもあり、期待と不安が混じる中、当日の朝を迎えます。
目的地はJR奥羽本線旧線、庭坂〜赤岩間の廃隧道です。
この地域には多くの鉄道遺構が残されていますが、その多くは険しい地形のため通常でも容易には近づけないようです。増して今回は積雪という条件が重なることから、比較的容易にアクセス可能な7号隧道と6号隧道へ行ってみることになりました。
山口屋さまは既に探索済みの地域ですが、sunnypandaは全く初めて、しかも雪の中です。大丈夫かなぁ〜(^^;

絶好のお散歩日和となりました。
雪崩注意の標識に怯えながらも、大好きな雪上走行にルンルン気分です。

ここは福島市道『安養寺・大平線』。事実上、大平へ向かう唯一の道路とです。
それでなくとも広くはない道が、雪のため完全に1車線になっています。

(写真提供:山口屋さま)


写真は、大平集落の南端からJR奥羽線赤岩駅へ下る道で、除雪されないため完全に雪に閉ざされています。
積雪は、正確にはわかりませんが、たぶん1メートル位はありそうです。

ここから先の歩行には「カンジキ」が必須アイテムで、いよいよ靴にスノーシューを装着して出発です。(^o^)

目的地である、奥羽本線旧線の廃隧道、7号隧道と6号隧道は、はたしてどのような姿を見せてくれるのでしょうか。(^^)


陽の光を受けて輝く純白の雪原を歩くのは、本当に気持ちがいいです。
ほんの5分ほどで要領がわかり、フカフカの雪上を歩く楽しさを堪能できます。
このような場所に限っては、特に練習は必要ないようです。

ただ、先頭を切って柔らかな雪に沈みながら進むのと、その後を二番手として歩くのとでは、明らかに後の方が楽だということがわかりました。(^^;


雪の斜面を登るsunnypanda。

結構な斜面も、軽く踏み固めながら階段を作る感じで進むと、割と楽に登れるようです。
それでも運動量はかなりのもので、暖かな日差しのせいもあって暑いくらいです。

ちなみにブーツもウェアもスノーボード用です。
ポールもスキー用の古いヤツだったりします。(^^;

(写真提供:山口屋さま)


動物の足跡を発見!

新しい足跡です。
肉球の跡が付いていて、大きさからしてイタチの類かな、ということで一件落着。(^^;


木の枝に積もった雪が時折落ちてきます。
風雪に耐える力強い木々、青空と雪のコントラストが美しいです。

雪原を歩くこと45分、ついに姿を現した遺構。
7号隧道の横穴部分です。

実は山口屋さまに言われるまで気が付かずにいました。(^^;
分厚く降り積もった雪の中に崖のようにひっそりとその姿を横たえていました。

写真にマウスを乗せると表示されるのが、横穴部分です。
雪でほとんど隠れています。

煉瓦造りの立派な装飾が施された構造物です。
百年の時を重ね、さすがに綻びは隠せませんが、その佇まいは見る者へ何かを語りかけているようにも感じられました。

横穴から坑内に潜り込むとそこはいきなり崩落地点でした。

Web上では既に体験済みとはいえ、実物の迫力は強烈です。
今ここにこうして居ることが俄には信じることができず、何か夢でも見ているような気分でした。

坑内は、ややカビ臭いような淀んだ空気で満たされていました。空気の流れもありません。
坑床も湿っぽく、崩落地点に近い部分は土や岩で平坦ではなく歩きにくくなっています。

廃隧道独特の異様な雰囲気のため、早く外に出たいと思いました。

 


坑口付近で奥を振り返ると、そこは煉瓦本来の色は消え失せ、黒と白の世界でした。
何とも気味が悪い光景です。
差し迫った危険はないのですが、もし一人だったらとても進入できそうにありません。(^^;

帰りにもう一度ここを通らなければならないかと思うと少し憂鬱な気分になるのでした。

7号隧道東側坑口。
生気は全く感じられず、無表情に見えました。

さて、お次は6号隧道です。


7号隧道から6号隧道は目と鼻の先です。

かつて線路が敷かれていたこの場所も、今は自然に還り木々が育っています。

歩き慣れている山口屋さまは、スノーシュー無しにずんずん進んで行きますが、sunnypandaは再びスノーシューのお世話になります。

平坦とは言え、やはり雪は深く歩きにくいです。(^^;

間近で見る6号隧道西側坑口。
雪に埋もれつつもどっしりとした佇まいです。

坑口に立つと、冷たい空気が流れています。
生きている、と思いました。

乾いた隧道内部では、光り輝く無数のツララがその長さを競っていました。
冬ならではの光景にしばし見とれ、シャッターを切ります。


東側坑口に向かって隧道内を歩くsunnypanda。
ツララが落ちてきても良いようにヘルメット着用です。(^^;

 

 

 

(写真提供:山口屋さま)


6号隧道東側坑口。

半ば眠りにつきつつある7号隧道とは対照的に、自然の中でいまだにその存在を主張しているかのように見えるのは気のせいでしょうか。

6号隧道の東側、その延長線上に松川橋梁と5号隧道が見えていました。

この雪の山中を蒸気機関車が走っていたのだなあ、と改めて実感させられます。

アングルを変えて見てみます。

険しい!
トンネルと橋梁が直に繋がっている!

この光景を見て、現代土木の粋とでも言うべき国道121号大峠道路が脳裏に浮かびました。
さぞ大変な難工事であったことでしょう。

同じ位置から、谷を隔てて南側には、2代目5号隧道と長谷橋梁、そして2代目6号隧道を見ることができました。

ここで予定のポイントは終了です。

さて、時計を見ると13:15です。午後に入り少し風が出て、気温もやや下がってきました。
おなかも空いてきたし、どこで昼食にしようかと考えます。
風が当たらない場所……、ナ、7号隧道……( ̄▽ ̄;)

結局、7号隧道(なるべく入口に近いところね(^^;)にシートを広げて昼食となりました。
山口屋さま持参の携帯コンロでお湯を沸かし、おいしいお茶をいただきました。(^o^)

昼食後、再び気味の悪い隧道内に突入、横穴から脱出となったのでした。
スノーシューを装着し、朝来たルートを逆に辿ります。
帰りは登りが多いのでちょっと大変です。焦らず無理せずゆっくりと。
15:30無事に車へ戻りました。(^o^)


(2005/02)
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