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特別企画

sunnypanda雪中お散歩をしてみる(^o^) その弐


 
ジムニー 「お散歩の達人」山口屋さまとの第2回雪中トレッキングです。
前回の目的地がJR奥羽本線旧線(庭坂〜赤岩間の廃隧道)という鉄道遺構でしたが、今回はあの三島通庸の万世大路、二ッ小屋隧道です。
冬の二ッ小屋隧道は、私達にどのような姿を見せてくれるのでしょうか。
スノーシュー

スノーシューで歩くのも2度目で、しかも今回は自動車が通れる道をトレースするということで、登りは少々きつそうですが、楽に到達できるだろうと考えていました。
それでも、やはり雪に閉ざされたエリアであることには変わりがありませんので、良い天候が絶対条件です。

当日の朝、空を見渡すと山の方まで晴れ渡り、絶好のお散歩日和でした。(^o^)

国道13号東栗子トンネル福島側坑口脇の様子です。
写真の中央部分に二ッ小屋隧道へ続く道があるのですが、完全に雪に覆われています。

積雪は1メートル以上、壁のようになっていて、どこから進もうか考えてしまうほどでした。


空は晴れ渡り、雪がまぶしいほどに輝いています。

最初のカーブを曲がったあたりで、思わず立ち止まってしまいました。
あまりの雪の多さに、何と、道と周囲の区別がつかないのです。

道路部分には木が無いはずと目を凝らしてみても、一面の雪原から、まばらに木がつきだしている光景が続いているばかりでした。


道を辿って行けば迷わず到達できるという考えは、大誤算でした。

スキー場跡に残る錆びたリフトの鉄塔や、方角を頼りに登って行きます。
もし吹雪にでもなったら一大事だと思いました。

結果的に道路をショートカットするようなルートになるので、登りがきつくて息はハアハア、暑くてたまりませんでした。(^^;

(写真提供:山口屋さま)


歩き始めてから1時間10分、隧道前の最後の右カーブです。
とは言っても、どこが道なのか全くわかりません。

吹きだまりなのでしょうか、地形の高低に関係なく積雪の多いところと少ないところがあるようです。
このあたりは、少なくとも1メートル、多いところは2メートル位はありそうな感じでした。


雪の二ッ小屋隧道です。

隧道前の道には、うずたかく雪が積もり、坑口も半分隠れているような状態でした。

「鳳駕駐蹕之蹟」や「山神」の石碑も完全に埋まってしまっていました。


坑口付近には水が溜まっていました。
こちら側は南向きなので、日差しを浴びて雪が解けだしているのでしょうか。
気温も2〜3度はありそうです。

でも、何か様子が変です。
二ッ小屋隧道は直線のはずですが、向こう側に光が見えないのです。

まさか、閉塞!?

うお〜〜っ!

米沢側坑口が見えなかったのは、巨大な氷柱で光が遮られていたためなのでした。

隧道内は冷気が流れ、極寒の世界でした。
満身創痍の二ッ小屋隧道と厳しい自然が創り出す芸術品を目の当たりにして、感嘆の声を上げ、そして寒さも忘れて見とれました。
何とかこの光景を持ち帰ろうとシャッターを切りますが、次第に手がかじかみ、冷たさのために動かなくなってきます。
氷柱は地面にまで達し、さらに氷の床となっていました。ちょっと油断すると、おっと危ない! です。(^^;

米沢側坑口には風が吹き込むのでしょう。
かなりの雪が入り込んでいました。

例の穴の空いた天井から流れ出た水も、見事に凍り付いていました。


外の雪が明るく見えています。

しかし、この岩は落ちそうでなかなか落ちませんね〜


隧道から出た山口屋さま。

坑口前には雪が背丈より高く積もっています。

米沢側坑口です。

風が通り抜けなければ埋まってしまいそうです。


せっかくここまで来たので、烏川橋まで行ってみることにします。

道路は完全に雪に埋まり、ほとんど斜面と一体化していました。
こちらは北側なので、積もったままのふわふわの雪でした。


烏川橋が見えてきました。
欄干より遙かに高く雪が積もっていました。

静かです。
人気のない静寂な世界が広がっていました。


渡る前の、カマボコのようになっている烏川橋。

橋を渡った対岸の日当たりの良い場所で昼食を摂りました。
烏川橋の雪を取り、山口屋さま持参の携帯コンロで湯を沸かし、おいしいコーヒーをいただきました。
栗子の味がしました。(^^)

さて、休憩後、来た道を戻ります。

隧道が見えてきました。
このあたりは切り通し状になっているのですが、雪が積もって真っ平らになっています。
何と扁額の高さまで達していました。(^^;


山を下るsunnypanda。
帰り道は足跡がありますし下りですので、かなり楽でした。
往路の約半分の時間で戻ることができました。(^^)

 

 

 

(写真提供:山口屋さま)


(2005/02)
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