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旧国道13号万世大路(二ツ小屋隧道)

ルート:

福島県福島市

路面:

ダート
通行日: 2003/04/29 通り抜け: 可能
地図: T/Mapple: 29-B-3
旧国道13号万世大路(二ツ小屋隧道)(その2)
[11]
姿を現した『二ツ小屋隧道』。
昭和9年竣功、延長384m、有効幅員6m。
コンクリート巻立、コンクリート舗装となっている。
門柱をあしらった堂々たる姿は、歴史の重みと威厳を放っている。
[12]
坑口から見る範囲は非常に綺麗な状態であるが、隧道内部に吹き出す水の音が響いている。
[13]
内部は崩落した土砂・岩が山のようになっている。また、天井から滝のように水が噴き出している箇所もある。
隧道の向こうに車が止まっているのが見えるし、路面にも新しいタイヤ痕があるのだが、こんなところを走行して大丈夫なのだろうか、と一抹の不安が頭をよぎる。
[14]
山形側坑口も福島側と同じ意匠である。
[15]
内壁から吹き出した大量の水が、路面を流れ出している。
[16]
天井に空いた穴から滝のように落ちる水と一緒に、光も射し込んでいる。
上部の土砂は既に流れ去り、隧道本体のコンクリートがむき出しになっているのだろうか。
[17]
坑口脇の壁面も水の浸食を受け、大きな穴が空いている。
毎年繰り返される自然の営みにより、人間の造った構造物は確実に崩壊へ向かっているように思えてならない。来年、また来れる保証はないのだ。
再びこのルートを通ることになる『東北中央自動車道』の建設に際し、この歴史的構造物の保全・修復をする位の余裕が欲しいものである。
[18]
山形側坑口を出ると、そこには残雪がうずたかく残っていた。
栗子隧道は、このまたずっと先である。

栗子隧道の様子は、『山形の廃道』(fuku様のサイト)で見ることができる。


[19]
--- おまけ ---
『新沢橋』。
昭和11年竣功、橋長47m、幅員6m。
現在の国道13号から見ることができる。

ちなみに、明治14年に完成した旧二ツ小屋隧道は、全長377.4mで、石巻立71m(19%)、煉瓦巻立24m(6%)、木巻立98m(26%)、素堀り184.4m(49%)となっていた。
また、延長384mの新二ツ小屋隧道は、明治の旧隧道を拡張して施工されたが、東口から10〜40mの石巻立の区間は、石巻を抜きとると崩れた土砂が止まらず、最も苦労したのだという。

旧国道13号万世大路(二ツ小屋隧道)(その1)(その2)

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