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常磐線旧線末続トンネル&夕筋トンネル

ルート:

福島県いわき市〜福島県双葉郡広野町

路面:

ダート
通行日: 2003/03/20 通り抜け: 可能 (夕筋トンネルは車の進入不可)
地図: T/Mapple: 15-H-3
常磐線旧線は昭和42年(1967)10月に、平(現在のいわき駅)−原ノ町間の電化に伴うトンネル規格の見直しとともに廃止された区間である。断面が小さく架線を通すことのできない旧来のトンネルのすぐ脇、あるいは近くの適地に新しい規格のトンネルが造られた結果、廃トンネル群が誕生することとなった。
廃線後40年余りが経過した現在でも、竜田−富岡間にある動輪の紋章で有名な金山トンネルをはじめとして、久ノ浜駅と末続駅の間には、南から順に、原見坂トンネル、大沢トンネル、天神沢トンネル、深谷沢トンネル、舘ノ山トンネル、末続駅と広野駅の間には、南から順に、末続トンネル、夕筋トンネル、台ノ山トンネル、東禅寺山トンネルが残っている。
そのうちのいくつかは、道路用として解放され、また、あるものは藪に覆われ、徒歩でのみアクセス可能となっている。
今回は、車で行くことができるお手軽な『末続トンネル』と『夕筋トンネル』の2本を訪れてみたが、古い鉄道用トンネルが放つ、道路トンネルとは異なった雰囲気を十分に味わうことができた。
JR常磐線(日本鉄道海岸線)原ノ町駅開業は1898(明治31)とされるが、これらのトンネル群の竣功もこの当時とすると100年以上経過することになるのだ。
[1]
末続トンネル。
旧国道6号との踏切から、現在のトンネルと並ぶ坑口が確認できる。
[2]
レンガ造りの姿は独特の雰囲気を感じさせる。車で進入しようとすると、何か威圧感を覚えるのだ。
中でカーブしているためか、反対側出口は見えない。
[3]
坑口には上へ登るための階段が設置されていた。上部には真新しい補修の跡があったが、そのためだけに恒久的な階段を設置するとは思えず、その理由はわからない。
[4]
内部はレンガに吹き付けられたコンクリートが剥がれ落ちたりしているが、非常に堅牢な印象である。
幅いっぱいの大きな水溜まりがいくつかできているため、徒歩で通り抜けるためにはゴム長が必要かもしれない。
[5]
夕筋側(北側)坑口。
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末続トンネルを出た後、ほぼ直線の鉄道敷のダートを進むと、新旧夕筋トンネルへと至る。
訪れた日は、この地点でチェーンが張られており、ここから先への車での進入はできなかった。
[7]
夕筋トンネルもレンガ造りで、典型的な馬蹄形の断面を持つトンネルであった。
[8]
内部の傷みも少なく、車の通行に供されているようである。
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が、ふと上を見上げると、レンガの隙間から木が育っている。長い年月を生き抜いてきた姿がそこにはあった。
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