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国道13号(大瀧宿)

ルート:

福島県福島市

路面:

舗装・ダート
通行日: 2002/04/20 通り抜け: 不能(行き止まり)
地図: T/Mapple: 29-B-3
国道13号と言えば『万世大路』、『栗子隧道』が余りにも有名であるが、ここ大瀧宿は、その盛衰と運命をともにした宿場である。
福島県福島市から山形県米沢市に向かって中野第二トンネルを抜けると、ほどなく分岐点が現れる。一旦右側に入り、国道13号の下をくぐるとかつての宿場大瀧に到着する。位置的には大滝第一トンネルのほぼ南側にあたる。
現在は、道路わきに廃屋が建ち並び、歴史の悲しさを物語っている。

■大瀧宿について
大瀧宿は明治10年万世大路の建設基地として生まれ、完成後は、難所栗子峠を控えた重要な宿場町としての役割を担った。しかし、明治32年の奥羽本線開通により急激に客足は途絶え、その後、昭和時代に茶屋などが整備され観光化も試みられたものの、結局、開村後100年余りでその歴史を閉じている。
万世大路の完成時には、明治天皇の行脚により通り初めが行われたと伝えられ、集落の中程に、明治天皇来訪記念碑が今でも残っている。
[1]
国道13号の下をくぐったところ。
舗装はすぐに終了し、路面はダートに変わる。
[2]
橋の名称や年代は確認してこなかったが、これは比較的新しいように見える。
奥に見えるのは茶屋の跡で、廃業後放置されている感じで、構造的には傷みは少ないように見えた。
[3]
こちらは民家のようである。
[4]
昭和60年頃に営業していたとみられる芝居小屋。
[5]
路面に傷みはなくフラットそのものであり、沿道に建ち並ぶ廃屋と不思議な対比を見せている。
[6]
一段高くなった場所に『大瀧記念碑』が建っている。
写真はそこから下を見た様子である。
[7]
廃屋を眺めながら更に奥へと進むと、小川(『小川』と言う名の川)に古い橋が架かっていた。
生気のほとばしる新緑と、ひっそりとたたずむ古橋、街道はゆるやかなカーブを描き、三者が絶妙なバランスを見せていた。
[8]
橋の名は『胡桃橋(くるみはし)』。昭和11年7月竣功と刻まれている。
[9]
更に奥へ進む。
道は幾分狭くなるものの安定したものであった。
[10]
青く見えるのは、ブルーシートで覆われた国道13号の西川橋で、補修工事が行われているようであった。
大瀧宿の道は、その真下で終わっている。

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2004年1月に、福岡県のこういち様から情報を戴きました。昭和の終わり頃は、芝居小屋にのぼりが立ち、賑わいをみせていたそうです。

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