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国道49号藤トンネル&旧道

ルート:

福島県河沼郡柳津町

路面:

舗装 (旧道は一部舗装)
通行日: 2002/08/25 通り抜け: 舗装 (旧道は通行不能)
地図: T/Mapple: 22-F-4
藤峠は三島通庸により会津三方道路として開かれた峠である。
峠の頂上には冷たい清水が湧き出ており、近くにある松の大木の下で、陽ざしを避け昼食をとる人が多かったという。しかし、磐越西線が開通してからは寂れる一方となり、1962年(昭和37年)に一級国道に昇格したのを期に、1969年(昭和44年)から1971年にかけ、現在のルートに全面的に造り直された。
旧道が藤峠(標高380m)前後で紆余曲折していたものを、大幅に線形改良し、標高は351mに下がり、距離は1.4km短縮されている。
峠の松は今も残っているのであろうか。
[1]
藤峠へ向かう国道49号旧道は、只見川に架かる藤大橋を渡り、西へすぐの地点から始まる。地図で見ると、約2.5kmほど現在の国道の脇を平行して走り、その後に峠に向かうようである。
写真の右側、一段高いところを通っているのが国道49号で、案内標識にある右への分岐は県道151号山都柳津線である。
[2]
舗装された旧道がしばらく続く。
このあたりは、付近の生活や農作業用の道として利用されているようだ。
[3]
やがて舗装は切れ、いよいよ峠へと向かうかと思うころ、通行止となった。簡易な物ではあったが、バリケードが設置されており、進入はできなかった。
しかたなく国道に戻り、西側の旧道入口を目指すことにした。
写真上方に写っているのは現在の国道49号。
[4]
藤トンネル東側坑口。
1969年12月竣功。シンプルでこれといった特徴もないが、かえって安心感と爽やかな印象となっている。sunnypandaは最近の飾り立てられたトンネルが好きになれないのだ。
[5]
藤トンネル西側坑口。
[6]
西側の旧道入口部分。砂利が敷かれ、楽に方向転換できる程度の広さがある。
が、進むべき方向に道がなかった。
[7]
轍の跡すらなかった。
わずかに平坦に見える道らしき形状が残ってはいるが、草に覆われた路床は水による浸食を受け、荒れ果てている。
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荒れた箇所は部分的なものではなく、かなりの距離に渡っているようだ。
[9]
更に奥を見ると湿地のようにぬかるんでいる箇所もあり、立派な(?)廃道の様相を呈していた。もはや車輪の付いた乗り物で走破するのは困難かもしれない。
[10]
藤峠はもう既に自然に還ってしまったのだろうか。
幻の峠道。探索は自分の足だけが頼りのようである。

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西会津側旧道入り口

西会津側旧道入り口(現道方向を見る)

(旧道の様子)
2003年10月、旧道の西会津側入り口(写真[6]部分)が復活しているという情報をいただきました。

どうやら、藤トンネル西会津側坑口脇の法面工事の為だと思われます。
ただ、旧道全線が再開通したわけではなく、峠部分は廃道化している模様です。
           (情報提供:福島県 darkさん
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