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国道121号山王峠(旧道)

ルート:

福島県南会津郡田島町 〜 栃木県塩谷郡藤原町

路面:

舗装
通行日: 2001/09/08 通り抜け: 不能(法面崩壊)
地図: T/Mapple: 12-F-6

南会津方面に出かけたついでにちょっと寄ってみた。
ここは日光街道、国道121号、352号、400号の重複区間で、『道の駅たじま』から少し南下したところに位置している。
山王トンネルは開通後かなり経っているので旧道は通れないだろうと思っていたのだが、旧道入口を示す案内を見つけて少し期待を膨らませた。が、通行日時点の旧道の様子は写真のとおりであった。

■山王峠について
山王峠は栃木県塩谷郡藤原町と福島県南会津郡田島町の県境に位置する標高906mの峠で、現在は会津地方と関東地方を結ぶ最短ルートの国道121号が通っている。
江戸時代の初期は日光街道(南山通り)が会津藩主の参勤交代路の脇街道であり、江戸廻米の重要なルートでもあった。また、江戸時代の中期からは南会津地方の屋根葺き職人が関東地方へ出稼ぎするときもこの峠を越えたという。
1683年(天和3年)栃木県男鹿川下流が山崩れのために五十里村が湖底に沈み一時南山松川通りを使ったが、1723年(享保8年)湖が決壊し五十里村が現れ、南山通りは復活した。
かつて峠には茶屋があったが、現在では山王トンネルの開通により、一般には峠道の存在それ自体が忘れ去られようとしている。

[1]
旧道の分岐を示す案内板。表面は荒れていて、かなり年数が経っていることをうかがわせる。
[2]
案内板の右側前方、旧道入口。
[3]
『車両通行止』の看板と、例によって半分だけ道を塞いだバリケードがある。あいている部分の幅は5ナンバー車がやっと通れる程度である。
もともと2車線分の幅があった道が、両側から草木が進入し、幅員が半分ほどになっているのがわかる。
[4]
路面には車の轍の跡が見えるのだが、かつて対面通行だった時の、それぞれの中央側の痕が残っているのであろうか。
[5]
草が路面に被さっているという程度ではなく、木が生い茂り、枝が道路にかなりは入り込んできている。左側、木の枝の奥に白いガードレールが見える。
[6]
落石と、アスファルトの割れ目から育ち始めた木。
[7]
両側から木の枝が伸び、トンネルのようになってきた。
[8]
枝の密度は更に増してきて、時折、車の屋根に接触するようになってきた。アンテナ類をたたんでゆっくりと進むが、もう限界であることがヒシヒシと感じられ、戻ることを決意した。
次の瞬間、凍り付くような光景を目にすることになる。
[9]
!!。
道は塞がれていた。
[10]
方向転換を済ませて戻るときの一枚。
木の枝の高さに注目してください。
本線には旧道の分岐を示す案内板が設置されたままで、その旧道入口には『車両進入禁止』と『車両通行止』の看板があるももの、バリケードは開いているのだ。
しかし、ここはもう進入を許せる程度をはるかに超えている。
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