[国道] [県道] [市町村道] [林道] ▲TOP [トップページへ戻る]
国道289号(旧道)南湖公園

ルート:

福島県白河市

路面:

舗装
通行日: 2003/03/06 通り抜け: 可能
地図: T/Mapple: 13-H-5

南湖の北岸を通るこの道は、かつては国道289号であった。右図は、1983年7月発行の地図である。現在は南側に新道が通り、国道としての機能はそちらに移っている。

南湖は名君であり茶人、また優れた作庭家であった、白河藩主松平定信(楽翁公)により、1801年に造園された、我が国最古の「公園」である。「南湖」の名は、李白の詩句「南湖秋水夜無煙」から、また、白河城「小峰城」の南に位置していたことから名づけられたといわれている。

定信はこの造園において身分の差を越え庶民が憩える「四民(四農工商)共楽」という思想を掲げ、「共楽亭」と称する茶室を建て四民と楽しみを共にし、その志はいまなお受け継がれている。

そして創設より200年の時に磨かれた公園は、松、吉野桜、嵐山の楓など四季折々に典雅な風趣をたたえ、花と緑と水の園として市民をはじめ多くの人々を魅了し続けている。

[1]
湖の北岸に沿って、車の往来など似つかわしくない風情のある道が続く。いっそ舗装を剥がしてしまった方が景観にマッチしそうな雰囲気である。
[2]
道に沿って松の古木が連なり、下には枯れ葉が積もって、ふかふかの絨毯のようになっている。
[3]
南湖十七景歌「鏡の山...」
松平定信公が公園内の十七景十六勝を選び、諸国の名士や文人に詩歌を求め、それを刻したもの。表の面には、十七の和歌、また裏の面には十六の漢詩が刻されている。
[4]
「共楽亭」は南湖北岸中央の錦の岡に建てられた茶室である。
「四民共楽」という身分階級を越え誰もが楽しめるようにとの公の精神による、敷居を廃止した二間の造りが特徴となっている。
[5]
実際には、湖と言うよりも大きな沼という表現が正しいかもしれない。水質汚染はここも例外ではないようで、名物だったジュンサイにも影響を与えているらしい。
[6]
湖岸に沿ってカーブが続く。
[7]
貸しボートに乗って、湖面から周囲の景色を楽しむことができる。
[8]
「月見浦...」
[9]
月見浦で羽を休める水鳥たち。
[10]
ほどなく、名物の「だんご」や「蕎麦」をだす茶店が建ち並ぶ一角へ到着する。
「南湖だんご」は、定信公の公園築造時、工事人夫たちに愛好されて以来約200年の歴史を持つ。やや小粒で素朴ながら上品なあじわいで、醤油と小豆餡がある。

「白河の蕎麦」は、白河は蕎麦作りの気候を備え定信公も蕎麦栽培を奨励。信州、出雲、盛岡と並んで全国四大蕎麦どころでもある。
ご意見、ご感想をお聞かせください。>>掲示板E-mail
[国道] [県道] [市町村道] [林道] ▲TOP [トップページへ戻る]
 
Copyright (C) Sunnypanda 2001-2008. All rights reserved
inserted by FC2 system