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林道市沢線(吾妻隧道)

ルート:

福島県耶麻郡猪苗代町

路面:

舗装
通行日: 2002/05/25 通り抜け: 可能(吾妻隧道は閉鎖)
地図: T/Mapple: 23-G-2
地図を眺めていて見つけたトンネルで気にはなっていたが、なかなか訪れる機会がなかった。すぐ近くを『磐梯吾妻レークライン』が通っていて、そこはずいぶん昔に何度も通っているのだが、そのころはトンネルの存在はおろか、道の存在すら全く気付いていなかったのだ。
ということで、国道でも県道でもない道に(林道であることは現地に行って初めて知った。)どのようなトンネルがあるのか楽しみに出かけたのであった。
種別は林道であるが道路そのものは一般県道と同レベルの全線舗装で、現在は生活道路としてのウエイトが高くなっているようである。
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『市沢トンネル』。見るからに新しい。少々期待はずれであった。
が、一瞬、左上方、視界の隅にガードレールと道路標識が映ったような気がした。
[2]
トンネルを撮影したあと、戻ってみると、やはり道が通っていた。
写真右側に少しだけ写っているのが『市沢トンネル』で、一段高い位置に法面処理された別の道路があるのだ。
[3]
つい先ほど気付かずに通り過ぎた分岐まで戻り、側道に入ってみると、草の生え具合、路面の石や砂の状態など、旧道の匂いがプンプンしてくる。
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新トンネルの完成から約4年が経過していることになるが、舗装面は綺麗な状態を保っている。
地図上のトンネルは、新旧いずれのものなのであろうか。かつて旧トンネルは存在したのだろうか。などと考えながらゆっくりと車を進める。
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入口は閉鎖されてはいなかったが、間違いなく放置されている道路である。
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そこには『道隧妻吾』が存在した。
抗口付近の路面は草に覆われていた。
規制は、幅3.4m、高さも3.4mとなっている。黄色の標識は『なだれ注意!』である。
「林道改良工事・自昭和46年至昭和47年・猪苗代町長山本秀雄」と表示されている。
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内部に崩落などはなく、トンネル自体に不都合はない(ように見える)。
完成から僅か26年ほどで現役を去ることになったのは、その狭さが原因の一つかも知れない。
抗口部分にはスチール製の扉が設置されており、内部に入ることはできなかった。
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北側の抗口部分。
新道からのアクセスは僅かの距離で、両脇が切り通し状になっている。この写真の手前左側には民家があった。
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左右が直線になった形状。
上部にはスチール製のバーが取り付けられており、高さが通行上のネックになっていたことをうかがわせる。
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トンネルをぬけると、市沢の集落を通った後、大倉川橋を渡り、県道70号福島吾妻裏磐梯線、『磐梯吾妻レークライン』の東側ゲート付近に突き当たる。
数年前に訪れていれば吾妻隧道を通行できたのに。少し残念ではあったが、隧道まで旧道が生きていて本当に良かった。宝物を一つ発見したような気分でそこをあとにした。
ちなみに、市沢トンネルを含む(新)林道市沢線は、「ふるさと林道緊急整備事業」として建設されたもので、トンネルの竣功は1998年、スペックは延長420m、巾6.5m、高さ4.7mとなっている。
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